あのゴキブリからでさえ…

生物の機構を真似て有用なロボットを作るなんてのは、我々の学生時代もバイオメカニクスなんてのがありました。

ところが新聞によりますと、近年は生物の外観や目に見える機構に限られず、その微視的な構造が新製品に広く取り入れられているようです。

例えば、風力発電の風車ですが、従来はかなり強い風が無いと回らず、充分な風を受けるための設置場所が限られていたそうです。

そこで、トンボの羽の微細構造を調べてこれに似せた鋸歯構造のブレードにしたところ、微風でも効率良く回る風車が実現できたという。

また、見る角度で色を変える玉虫の羽根には微視的な薄膜層が形成されていて、光の屈折や反射の相互作用で色が変わるのだそうです。そこで、これを応用した玉虫色のステンレス容器が開発されました。

「かたつむり」の殻は汚れが付かないそうです。そこでこれを調べたところ、殻の表面に微細な溝が多数形成されていて、これによって水膜が生じます。付着した汚れ成分は水膜に捕集されて雨によって容易に洗い流されてしまうんだそうです。

そこで、この微細構造を応用して、汚れない外壁が考案されました。

その他、天井面を自在に歩く「やもり」の研究から強力接着剤が、光を反射しない蛾の目の構造から無反射フィルムが、水上を自在に動く「みずすまし」から水上を滑るように移動するロボットが、という具合に、これらの微細構造を利用した多くの新製品が生まれているとのこと。

うーん、こう思って改めて回りを見回すと、あのゴキブリからでさえ、何か新製品の発想が……。

2 Responses to “あのゴキブリからでさえ…”

  1. ONE より:

    この記事、面白い!! 参考になりました。 これらのネタはどこから仕入れたのかなぁ・・・。又、お目にかかります。

  2. morita より:

    One 様

    参考になりました?
    それは光栄です。

    これの元ネタは英字新聞「The Nikkei Weekly」です。
    結構面白い記事が多いです。

    英語の勉強をかねて購読しています。
    全記事の少なくとも1/4は読むことを心がけていますが、なかなか。

    守田