タイをはじめとする東南アジアに特化した特許商標事務所です。東南アジア各地で活躍する企業を弁理士がサポートします。

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(注)以下は記事掲載時点における当所および現地代理人の見解ですので、異なる見解もあり得ることにご留意ください。

2013/04/12

 タイ編

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1.商標の重要性

タイに進出する企業は近年製造業からサービス業に変わってきていると感じます。

なぜなら、タイでは工場労働者の賃金が上昇して製造コストに見合わなくなっているからであり、賃金上昇に伴って高収入の新しい消費者が出現しているからです。

これら生活水準の高い新たな消費者は、様々な消費指向の製品やサービスを求めており、商標は競合相手との製品やサービスを区別するために重要になってきています。

日本の企業にとって商標の登録を得ることと、その商標の模倣をウォッチングしていくことがますます重要になってきています。(現地事務所はクライアントの依頼により、このウォッチングを行っています)

 

2. 小特許(Petty patent)の重要性

タイにおける小特許の制度は、日本の実用新案と表面上は似ています。しかし、小特許は日本の企業にとって危険なものになるかもしれません。

なぜなら、小特許の登録要件から進歩性が除かれており、新規性のみだからです。これは権利を無効にすることが難しい、ということを意味しています。

さらに、日本の実用新案は特許庁による肯定的な技術評価書を得てからしか権利行使ができないのに対し、タイの小特許はほぼ制限なくその権利行使が行えます。

このため、日本の企業はタイのローカル企業が持つ小特許について常に注意を払っておく必要があるでしょう。

一方、日本の企業にとっても、条件があえば費用対効果の優れている小特許をタイで取得しておくことが有効です。

 

3. 審査国を選ぶ重要性

タイで特許を取得するのに最も費用対効果が高く早いのは、タイ出願の請求の範囲を他の審査国で特許されたものと同一となるように補正することです。この場合、他の審査国の選択は出願人の自由です。

このため、タイで早期に特許を取得したい場合には、日本より審査レベルと料金が高くない、例えば中国や韓国へ同じ発明の特許出願をしておき、その審査結果をタイ特許庁へ提出するのが有効です。

 

■権利取得までの流れ

特許

 

小特許(ペティパテント)

 

意匠

 

■実体要件

特許

 

小特許(ペティパテント)

 

意匠

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