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(注)以下は記事掲載時点における当所および現地代理人の見解ですので、異なる見解もあり得ることにご留意ください。

2013/09/27

 タイ編

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タイ商標Q&A

Question(当所)/ Answer(現地代理人)

 

Q1. タイにおいて、登録時の商標と実際に使用する商標の縮尺バランスが少し変わった場合、登録商標の使用と認められるのでしょうか?

 

A1. タイでは登録された商標と異なった態様で商標を使用することは一切認められていません。

登録された商標は実際の使用においても必ず同一の態様で使用する必要があります。

同一の態様で使用しなければ、登録商標の使用を証明することができません(登録商標の不使用となります)。

登録商標と使用商標の同一性は極めて厳格に求められるとお考え下さい。

 

Q2. タイでは包括概念での商品又は役務(以下、商品等)の指定ができず、各商品等を具体的に指定する必要があります。

指定する商品等の数が多くなると出願料金が高くなってしまうので何か良い方法は無いでしょうか?

 

A2. タイの登録官(Registrar)が認める程度に広い商品等の記載の仕方というのはあります。

しかし、これはケース・バイ・ケースであり、現地の代理人でないとおそらく判断できません。

したがって、現地の代理人に依頼するときに、例えば日本出願での具体的な指定商品等を示して、これらに対応する可能な限り広い概念の商品等を指定するように依頼すると良いと思います。

例えば、第25類で“clothing, headgear, and footwear”という指定の仕方は広すぎるとして認められませんが、

“tops (except sports tops and undershirts); sports tops; undershirts; pants (except sports pants and underpants); sports pants; underpants; shoes (except sports shoes); sports shoes; skirts; dresses; hats; socks”

というような指定の仕方をすれば、第25類に属する主な商品を包括できるとともに登録官にも受け入れられます。

 

Q3. 不使用取消を免れるため、あるいは更新登録の際に登録商標の使用を証明するため、にはどのような書類が必要ですか?

 

A3. 登録商標をタイ国内で使用していることを証明できればどのようなものでも良いです。

例えば、商標を付した商品のパンフレット、チラシ、ビラ、ポスターや垂れ幕等のサンプル、請求書のコピー、販売展示時の写真等です。

商標使用の程度についても特に規定はありませんし、これについての判決も出ていません。

なお、タイ商標法上の不使用の要件は“絶対的な”(全てについての)不使用である必要があり、例えば指定商品等が複数ある場合、そのうちの一部しか使用していなくても不使用で取り消されることはありません。

タイ国内で商標を全く使用していない場合には、不使用の理由を明らかにする必要があります。

使用していないことについて取引上の理由があったことや、意図的に使用しなかった訳ではないことを証明できれば、商標委員会や裁判所で不使用を理由に登録が取り消されることはありません。

取引上の理由としては広範のものが認められており、例えば原料が不足していて商品が生産できなかったとか、市場のニーズが無く商品販売を見合わさざるを得なかったとか、という理由も認められます。

 

Q4. 商標を構成する前後の語の間にハイフンやスペースがある場合、審査において前後の語は一連に称呼されるのですか? あるいは前後で個別に称呼が生じるのですか?

 

A4. このような場合の、タイ特許庁の審査における一般的取扱いというのは明確ではありません。

ただ、例えば商標の類否判断に関しては以下のような判断例があります。

“WOW” is similar to “BOW-WOW”(同一)

“MORE” is similar to “MORE-TIME”(同一)

“McXY” is similar to “MAXI-B”(同一)

“i-Board” is not similar to “iPAD”(非類似)

“X-ZIPS” is not similar to “E-Zip”(非類似)

 

また、識別力(distinctiveness)に関しては以下のような判断例があります。

“TEN-CAP” is not distinctive for the goods in Class 20. (識別力あり)

“RE-SHARPER” is descriptive for cosmetic. (識別力なし)

“X-Cast” is descriptive for the goods in Class 11. (識別力なし)

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