所長ブログ「ケンさんが往く」

2024.05.19

バンコクの交通渋滞

タイ警察の副長官がセントラルワールドとモチット近辺の交通事情を視察したという記事がありました。

 

バンコクへ行くとあの渋滞にうんざりさせられることが多いです。

 

スカイトレインができ、コロナで私が行けない間にその路線は大幅に増えたようで、最近の道路事情は分かりませんが、もともとタイの道路は幹線道路からソイという枝道が何本も枝分かれしており、各ソイは大抵が奥は行き止まりになって、しかも各ソイの間にこれらを繋ぐ間道も無く、全てのソイの奥から幹線道路に人や車が流入してくる構造になっています。

 

これは、その昔、全ての移動手段が河川を使った舟運だけだった頃の名残だとモノの本で読んだことがあります。事の真意は別にして、セントラルワールドとモチットを結ぶスクインビット通りや多くの幹線道路ではすさまじい車の渋滞が日常茶飯事でした。

 

それが、スカイトレインができたことで、普通に人間が移動する(荷物が無い)だけなら渋滞に巻き込まれることもなく、かなり快適に移動できるようになりました。もっとも、荷物があったり、スカイトレインの通っていない道路では大渋滞に合うことを覚悟しておく必要があり、会議等に遅れてくる人がいても「しょうがない」という寛容な雰囲気がありました。

 

今回の視察は、どうも渋滞の原因がセントラルワールドやモチット周辺で客待ちをしている多くのタクシーが原因だったようで、周辺の関係者に渋滞の解消対策について話し合うようにというお達しがあったようです。

 

バンコクは暑く、歩道もあまり整備されていないので、スカイトレインや地下鉄自体は涼しく快適でも、それを降りて駅から歩くことを考えると、ついついタクシーを利用することになるわけで、大渋滞を我慢しても涼しいタクシーの方が、と考える人が多いのは私も良く分かります。