所長ブログ「ケンさんが往く」

2025.04.06

日本人にとって、というより自分にとって、桜はどういう花だったのか、ということをこの歳にして考えました。

 

外国人、特に西洋人にとっては木全体が葉っぱの無い花になる、かなり凄い花だと思われているのでしょうかね。

 

それに較べたら、我々日本人にとっては、まあそんなにビックリするほどのものではなく、4月になれば咲いて当たり前の花ですわね。

 

4月というと特に学生にとっては入学式の頃ですから、幼稚園の園児だった頃から大学生になるまで、新たな門出の頃に前途を祝すようにいつも咲いていた花でした。

 

社会人になってからは、辞令でも出ない限り新たな門出とは関係がないので、そろそろ温かくなる頃に咲く花で、若い頃は花見酒を飲んでその木の下で大宴会を催す花でした。

 

酒もめっぽう弱くなり、宴会のお呼びもかからない近頃では、桜に見とれることも無くなりました。どこでも咲いていますから、そんな珍しくもないですし。

 

あっという間に咲いてあっという間に散るので、年寄りには何となくせわしない感じがして、愛でている暇も無い。

 

ということで、桜は若者のための花で、自分にとっても青春時代の花であったのだなあ、と思うのです。