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所長ブログ「ケンさんが往く」
2025.09.15
外国出願にはお金がかかります。
各国代理人の費用や特許料が必要ですので。
韓国や東南アジアは円安とはいっても、まあそこそこの値段ですが、米国と中国、そして特に欧州は高いですね。
東南アジアは審査段階で実質的な審査は行わないのでそれほど費用は掛かりませんが、米国、中国、欧州は実体審査をしますのでそれに対する応答で費用が掛かります。
米国、欧州は引例や応答が英語なので、我々もそれなりに時間を要しますが、現地代理人の比較的高額な請求費用に、中間でそれほど上乗せする訳にもいかず、我々の費用対効果は悪いです。
欧州や中国は進歩性の判断が相対的に厳しく、複数回の応答が必要な場合が多いので、費用が嵩む場合があります。
めでたく特許になった後も、特許料が米国、欧州は高いですね。米国は3年半毎ということもあって、10年を超えると50万円なんてね。欧州の場合は何カ国か指定していて(統一特許を選択した場合はちょっと安くなるかな)10年を超えると100万円近くになることもあります。
零細事務所にとっては、手続きや特許料に関する外国代理人からの請求の前払いや送金手続き等、金銭的労務的な負担が大きく、外国出願はそれほど割の良い仕事ではありません。
金銭的労務的なことだけを考えると外国出願は割に合わないですが、日本の会社が外国に販路を広げ活躍してくれるのは喜びでもあるので、我々も最善を尽くすし、お客様にも頑張ってほしいと思います。