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所長ブログ「ケンさんが往く」
2025.09.28
馴染みになった床屋さんは変えられないですね。
髪の癖というのは十人十色で、その癖に応じたカッティングが必要ですから。
その癖を知って長い付き合いのある床屋さんは簡単に代わりが探せません。
加えて、床屋さんはただ髪を切ってもらうだけじゃありません、切ってもらっている間、いろんな話をします。
長い付き合いだとお互いの性格や趣味が分かってきますから、阿吽の呼吸でボケたりツッコんだり、楽しい時間を過ごします。
近年はデジタル化のおかげで、対人関係のない商売の仕方が流行っているようです。
客の方でもいちいち話をするのが面倒、ということで、さる回転寿司なんかでは、入店して座る場所から注文お勘定まで一切店員と話す必要がない。
レストランでも最近は注文はタブレット、運んでくるのはロボットなんて、極力人手をかけないようにしています。
が、幸いなことに、床屋の髪を切るのはロボットでは難しく、1時間弱も互いに接近した状態にあるので、余程の変わり者でない限り話をすることになります。
鏡が前にあり、両者の顔がお互いに見れるので、余計に話をする衝動にかられます。
最近は男でも美容院へ行くようですが、終戦直後に生まれた私にはそういう習慣は全くありませんので、美容院がどうなのか全く予想ができませんが、おそらく床屋と同じような状況にあるのでは、と思います。
技術や品質はもちろん大事だけれど、対面してのコミュニケーションも同程度に大事、という商売は、AI時代にもしぶとく残るものなんでしょう。