ベトナムへの商標出願

ベトナムへの商標出願を依頼され、出願から早３年が経とうとしています。

現地事務所は律儀にも定期的に進捗状況を報告してくれます。

それによると実態審査には入ったのだが、その後、止まっているとのこと。

件の商標出願のクライアントは、今のところ現地での早急な登録は必要ないらしく、したがって弊所でも模様眺めという感じです。

２０１９年というとコロナがまさに拡大しようとしていたころなので、その影響は大いにあるかもしれません。

そういえば２０１５年に１件ベトナムへ商標出願していますが、それは出願後１年半で目出度く登録になっています。

ベトナムは特許でも審査待ちの滞貨が多く、審査が相当に遅れている、という話を聞きます。

商標であればマドプロ国際出願があり、これは各締約国での審査期間が定められているので、審査が大幅に遅れることは無いはずですが、ベトナム一国しか出願していないのに国際出願にするというのも、国際段階での手続き期間や費用の点を考えると如何なものかと思います。

ベトナムは脱チャイナの一番手として挙げられることも多いのですが、進出企業の安心な操業を保証するためにも、知財保護体制の早急な回復と強化を図る必要があるようです。