所長ブログ「ケンさんが往く」

2025.08.24

入れ墨は世界では芸術?

「入れ墨」というと、日本ではやくざのシンボルで、かたぎの一般市民からは敬遠される対象です。

 

私は月に一回名古屋城周りを回る仲間うちの走り会に参加しているのですが(といっても最近は参加人数も減り(3人)、走るというよりは歩く会になり果てていますが)走った後、銭湯でひと汗流し、そのあと行きつけの鰻屋でうな丼を食べます(最近は走るより、こちらが主)。

 

その銭湯では、入れ墨をしたお兄さん(お爺さんもいる)方によく会います。
やくざ、というよりはとび職のような方たちであるようです。

 

スーパー銭湯や温泉等では「入れ墨の方は入浴お断り」等の表示がされている場合が多いのですが、普通の銭湯は公衆衛生の観点から(?)そういった表示はされていないので、入れ墨をした方でも入浴可能になっているようです。

 

ところで、入れ墨は日本でこそヤクザを連想させますが、世界的に見れば別に裏社会の方の習慣というわけではないようで、スポーツ選手には特に多く見られ、また海水浴等でもごく普通の市民がかわいい入れ墨をしているのをよく見かかけます。

 

入れ墨は身を守る一種のおまじない、という感じのようです。考えてみれば、古より、海に潜ったりする危険な仕事をする人は入れ墨をしていることが多かったような。

 

日本ではその入れ墨が体を張って抗争をするヤクザの世界に受け入れられて、緋牡丹や昇り竜のような派手な構図のものに独自に進化(?)していったのでしょう。

 

ところで、本日のTHE PATTAYA NEWSによると、来る9月12日-13日の二日間で、タイのパタヤでは市の協賛を得て第2回世界タットウー(入れ墨)フェスティバルが開催されるようです。世界27か国から参加者があるとのこと。

 

フェスティバルの目的は、タットウー技術およびその芸術性の向上とこれを通じたタットウー社会の団結です。

 

いつまでも「入れ墨」なんて古臭い言葉を使っていては世界から取り残される?